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トリガ-ポイント注射治療

筋膜性疼痛性症候群とは
長時間パソコンの前で同じ姿勢でいるために、慢性の首コリ、肩こり、肩の痛み、更には腰痛が出現。整形外科では骨には異常が無いと言われ、湿布や痛み止めを処方されたが一向に改善しない。そんな方の痛みの原因は筋膜性疼痛症候群かもしれません。
毎日同じ姿勢を長時間続けている、あるいは体のゆがみを放置していると、意識しない間にある特定の筋肉が慢性的な収縮(筋肉が固くなる)➡血行不良、老廃物の蓄積➡筋肉の拘縮(硬結を形成)・炎症を起こす➡痛み物質が局所に貯まるこの一連の変化により、痛みと痺れ感を生じるのが筋膜性疼痛症候群です。この硬結として触れる部位が、トリガ-ポイントと呼ばれる硬結です。

筋膜性疼痛症候群の原因および特徴
この病気の原因は、同じ姿勢、体のゆがみの他にも、筋肉への外傷、全身疲労、筋肉の繰り返しの動作、過度の運動、冷え、ストレスなど色々な要因が考えられます。この病気の特徴は、レントゲン検査やMRI検査などの画像診断では異常所見として捉えることが出来ないことです。そのためにこの病気の存在が見落とされてしまうのです。

筋膜性疼痛症候群の治療:トリガ-ポイント注射
痛筋膜性疼痛症候群の治療にはトリガ-ポイントへの注射が有効です。その理由としては
⑴薬剤の抗炎症作用ならびに麻酔作用により痛みを抑えることにより、痛みの悪循環を断ち切る。
⑵筋肉と筋膜の間に注射液が注入されることにより、筋肉と筋膜の間の癒着が剥がされ、スム-スな運動が回復される
ことが考えれています。

当院のトリガ-ポイント注射

1.超音波検査を併用
トリガ-ポイント注射時に合併症を避けるために、超音波で観察し、血管や神経を傷つけない様に細心の注意を払います。

2. 注射時の痛みを最小限に抑える
使用する注射針は27Gを標準的に使用。痛みに弱い方は、30G(歯科麻酔で使用する細い鍼)を使用します。ご希望があれば、皮膚表面麻酔も併用致します。

トリガ-ポイント注射の合併症

1. 血管穿刺による出血・血腫
血液サラサラにする薬を服用中の方は、出血し易く注意が必要です。場合によっては、治療を行えない場合があります。
2. 穿刺部位からの感染
通常は細い針を使用しているため、感染の危険性は極めて低いです。しかし、アトピ-性皮膚炎や免疫不全の方は感染症をおこす場合があります。
3. 注射後の穿刺部痛
注射時の痛みが強かった場合、リバウンド反応で痛みが出る場合があります。2~3日で改善します。
4. 迷走神経反射
注射による疼痛や、過度の緊張により迷走神経反射を起こし、めまいや血圧低下を起こすことがある。
5. 神経損傷

トリガ-ポイント注射の注意事項

1. 血液サラサラの薬を服薬中の方は、必ずお申し出下さい。注射後の出血や血腫の危険性があります。病変部位によっては注射出来ない場合があります。
2. アトピ-性皮膚炎やその他皮膚疾患のある方、免疫抑制剤などの服薬中の方は必ずお申し出下さい。
3. 注射後、10~15分程度横になって頂きます。
4. 治療当日は、入浴可能ですが、なるべく短時間で済ませて下さい。
5. 治療後に出血、内出血、痛みが出現した場合には、直ちに当院までご連絡お願い致します。

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