内視鏡検査

内視鏡治療の進歩により、早期の段階で発⾒すれば、外科的切除をせずに内視鏡的にがんを切除することが可能になりました。そして内視鏡治療で完治出来れば、術後も以前と同じ健康な状態を取り戻すことが出来ます。例えば、食道がんを内視鏡的に切除した場合には術後は以前と全く同じ生活ができますが、手術により食道を切除した場合には、術後体重は10kgも減り、元の体力を取り戻すことは非常に困難になります。従ってがんをより小さな段階で発見することが重要となります。

多くの方は、胃内視鏡検査に対して可成りの抵抗感を抱いていると思われます。その一番の原因は、この検査が「苦しい」「辛い」と言うイメ－ジが固定されているためです。当院では、そんな方にも不安なく内視鏡検査を受けて頂くために鎮静剤の注射を使用いたします。（詳細はこちらをクリック➽#鎮静剤1）

午前に胃内視鏡検査を受けられる⽅
・検査前日の夕食は午後9時までに済ませて下さい。それ以後の間食もお控えください。
・なるべく消化の良いものをお召し上がり下さい。
・検査当日は朝食は取らないでください。水分（お茶や水）は取って結構です。

午後に検査を受けられる方
・当日の朝食は午前7時までに済ませて下さい
・消化の良いものを、腹八分目でお願いします。

・検査1時間前まで水分（お茶や水）は取って結構です。

薬を飲まれている方は、検査予約時に必ず申し出て下さい。内容を検討して検査前の服薬を指導致します。

・糖尿病治療薬や血液サラサラの薬（抗血小板薬、抗凝固剤など）などを服薬中の場合には、薬を服用する時間を遅らせてリ、中止する場合があります。

検査5分位前に胃の泡を消すガスコン水を飲んで頂きます。
・検査直前に喉と食道を綺麗にするために水を飲んで頂きます
・その後、キシロカインスプレーで咽頭⿇酔を⾏います。
・内視鏡を⼝から挿⼊して、⾷道、胃、⼗⼆指腸をくまなく観察し、写真を撮影します。
・良性、悪性などを診断するために、組織を⼀部採取（⽣検）することがあります
・検査時間は個⼈差がありますが、約10分程度です。

・当院では、上部内視鏡検査を⾏う際、検査時の不安や緊張、苦痛を緩和する⽬的　　で鎮静剤（ミタゾラム）の注射を使⽤する場合があります。
・鎮静剤の副作用として、検査当⽇は眠気が残ったり、判断⼒が低下することがあ　　ります。ご⾼齢の⽅は、ご家族の付き添いをお願いいたします。

・鎮静剤の注射を使⽤する方は車、バイク、自転車での来院はお控え下さい。事故　　を起こしますと酔っ払い運転と見なされます。

・鎮静剤使用後は薬の効果が減弱するまで1～2時間ベッドで横になって頂きます。